from 校長室

築高21年目「進化」の年に

 新年あけましておめでとうございます。今年は曜日の関係で年末から奇跡の9連休、日本海側は記録的な大雪となっていますが、太平洋側は荒れることなく非常に穏やかな年末年始を迎えることができております。
 今年は昭和100年、戦後80年の節目を迎えます。終戦以来、日本は人々のたゆみない努力により、今日の平和と繁栄が築き上げられてきました。一方、ロシアのウクライナ侵攻や中東イスラエルでの紛争など世界各地で多くの命と財産が失われ、深い悲しみを覚えます。私を含め今や太平洋戦争を知らない世代が大勢を占めています。先日、日本原水爆被害者団体協議会がノーベル平和賞を受賞しました。この節目に気持ちを新たにし、平和な世界を築づいていくために、人々がお互いの違いを認め合いともに手を携えて力を合わせて行かねばと思っています。
 さて、今年の干支は乙巳(きのとみ)となります。「木」と「火」のエネルギーが合わさった特別な意味を持ちます。「乙」は成長の兆しを表す若木を象徴し、「巳」は発展を象徴する「火」の気を持ちます。これらが重なることで新しい方向に進むための準備や新たな始まりに適した年になるとされています。特に巳年は蛇が脱皮して生まれ変わるように再出発のよいタイミングを暗示しています。脱皮による再生を象徴とする巳年は、古代から「生命力」や「復活」のシンボルとされてきました。2025年もこの特徴を受け継ぎ変化を受け入れることで成長できる年になりそうです。現状を打破し、未来への展望を広げるために必要な「進化」のテーマが強く意識される年になりそうです。
 築館高校は今年創立から21年目を迎えます。旧築館高校と旧築館女子高校が統合して20年が経過しました。「3年後、なりたい自分がそこにいる」のキャチフレーズのもと文武両道に加え、人のため精神を培い、社会に有為な人材を多数輩出してきました。少子高齢化が進む栗原市ですが、これからも築館高校は栗原のど真ん中で地域の皆さんに元気と勇気を与え続けていきます。今年の4月から一迫商業高校が本校のキャンパス校となり、新たなステージに向かいます。校舎東側の休耕田に第2グランドが造成され、その工事がスタートしています。
 また、賞状の贈呈式やインタビューなど築高生の活躍を讃える一つのアイテムとして市松模様にデザインされたバックをPTAから寄贈していただきました。ありがとうございました。このバックを背に多くの築高生が称賛される機会が生まれればと思っています。次なる10年に向かい「進化」する年となります。築高生の活躍をご期待ください。