from 校長室

感動のパリオリンピック・パラリンピック・記念すべき第20回築高祭を終えて

感動のパリオリンピック・パラリンピック

 パリオリンピックが終わり2週間がたちました。本校卒業生で筑波大4年の鵜澤飛羽さんが本校4人目のオリンピアンとして陸上200M競技に出場しました。8月6日と8日の両日、栗原市で企画された地元高清水でのパブリックビューイングに参加させてもらいました。深夜にもかかわらず100名を超えるたくさんの皆さんが集まり、感動を共有することができました。予選には全6組48名がエントリーされ、鵜澤さんは最終の第6組、100M金メダルのノア・ライルズ(アメリカ)選手と同組でのスタートでした。いつも以上にスムーズでなスタートで走りに勢いがあり、途中、ライルズ選手をおさえトップに立つ場面もありました。組3位20秒33の好タイムで準決勝進出を決めました。2日後の準決勝は全3組24名が出場しました。鵜澤選手は第2組、またもライルズ選手と同組でのスタート、予選同様いいスタートを切りましたが、力みが入ったのか後半の走りに伸びを欠いて6着、日本人初の200M決勝進出とはなりませんでした。「勝負させてもらえなかった。すごく悔しい。アップの時点では身体が動いていたので勝負できると思っていたが、レース本番ではあまりかみ合わず、前半からカーブ抜けがうまくいかなかった。」と冷静にレースを振り返り、「決勝に行きたかったという気持ちが強い。4年後のオリンピックに出られるかわからないが、出られたらリベンジしたい。」と次のオリンピックに向け決意を示していました。鵜澤選手 お疲れ様でした。感動をありがとうございました。帰国後、鵜澤選手は休む間もなく日本学生選手権(インカレ)に向け練習に励んでいるようです。是非、ロスでは雪辱を果たしてほしいと思います。
 さて、現在パリではパラリンピックが開催されています。オリンピック同様日本選手の活躍が連日のように報道され、毎日感動をもらっています。ハンディを持ちながらもそれぞれの思いを胸に、必死に戦う姿はたいへん美しく感じました。また、敗れてしまっても相手を大いに讃え、選手一人ひとりが周囲の支援者への感謝の気持ちを率直に表していました。品格と人間性の備わった素敵な選手たちで心惹かれました。
 パラリンピックにはそのハンディをカバーするため伴走者(支援者)がいます。決して目立たず、ただひたすら選手に寄り添い、選手のパフォーマンスを最大限発揮させようと手助けしています。選手を励まし、自信を持たせ献身的な姿勢、「ホンモノのボランティア」の姿勢に感動しました。「人のためプロジェクト」としてボランティア活動に取り組む築高生にはぜひその姿勢を学んでほしいと思っています。

 

記念すべき第20回築高祭を終えて

 おかげさまで先日8月30日(金)・31日(土)の2日間、第20回築高祭が大きな制限を加えず実施し、大盛況に終了することができました。保護者だけでなく地域の方にも案内し、昨年同様400名を超える方が来校してくださいました。ありがとうございました。新型コロナウイルスの変異株「KP3」が流行しはじめたのでダンスと合唱を中止したり、台風接近により模擬店を急遽室内にするなど予定変更もありましたが、文化祭実行委員会を中心にやりきってくれました。ありがとう。お疲れ様でした。
 開祭式後のステージ発表は100分にも及ぶ軽音楽部のステージ。4つのバンド演奏はあたかもライブホールでのステージを思わせるもので全校生徒を一つにまとめてくれました。プロも顔負けのギターやドラムの高い技術が披露され日頃の努力を実感させるものでした。たぶん他の高校では体験できないでしょう。感動しました。
 もちろん吹奏楽部も1・2年生中心ではありますが、大崎栗原地区でゴールド金賞を受賞した力量を十分に発揮素晴らしい演奏でした。伝統文化部の書や美術部の絵画は一人ひとり丁寧に作品を作り上げ、日頃の熱心な活動の様子がうかがえました。また、お客さまにもきちんと説明し応対していました。図書委員会での懐かしのレコード展示は大変興味をそそりました。
 クラスや部活動など参加団体の皆さん、短い準備期間でしたがよくここまで仕上げたと思います。時には意見が合わず対立することがあったかもしれません。それでも話し合いで乗り越え今日のそれぞれの発表につながりました。できばえも大事ですが発表までのプロセスがもっと大事です。その醍醐味を味わってくれたと思っています。すべての生徒に成長の跡が見られました。10月には体育祭があります。クラス一致団結よい思い出を作りましょう。