日々の築高

五・七・五の世界で活躍

 築館高校の3年生の国語表現の授業には、特別講師として時事川柳作家の千葉朱浪先生が、年に10時間来校してくださいます。朱浪先生は読売新聞の時事川柳の選者でもあり、生徒昇降口にある朱浪文庫を寄贈いただいた本校の卒業生です。朱浪先生の授業をとおして生徒たちは、言葉の持つ力や五・七・五の世界の深さを学んでいます。また、国語の授業で作った俳句作品を毎年伊藤園俳句大賞に応募していますが、今年度は団体応募賞をいただいております。 限られた言葉に込められた築高生の思い。少しだけですが、生徒の秀作の一部を紹介します。

 

    体がさ ついてこないの イメージに    鈴木 徹平
    寒空に ちらりちらりと 冬の子ら     宍戸 優希
    さらさらと 二人の髪を さらってく    小野寺千春
    おそろいの ものが欲しくて 毛糸買い   壺内真里奈
    海の底 鉄の鯨の 目が光る        佐藤 秀一
    お布団が 私のことを 離さない      菅原 亜美
    灯油切れ 誰が入れるか にらみ合い    鎌田 麻祐
    入社式 いつものチャラさは どこへやら  千田 澄人
    雪だるま 作ってすぐに 放置をし     小野寺 輝
    まだ残る 君への思い 名残雪       佐藤 勇武
    紅葉が 雪の重みで 泣いている      三上亜耶菜