いのちの大切さを考える日
11年前の平成26年11月28日、当時本校在学中の生徒がバイク運転中の事故により亡くなるという痛ましい出来事がありました。その翌年から本校では11月28日を「いのちの大切さを考える日」と定め、交通死亡事故遺族や犯罪被害者遺族の方などを講師に招き、生きることの喜びや大切さを学ぶ機会として講演会を実施してきました。11年目を迎えた今年度は、栗原市通大寺住職 金田諦應氏をお招きし、「悲しみとともに生きる」という演題で、東日本大震災以降続けてこられた傾聴活動におけるご経験を踏まえ、生きることは何なのかということについてお話をいただきました。
≪講話を聴いた生徒の感想≫
【2年生】「印象に残ったのは砂浜に流れ着いたおよそ300の遺体の話です。聞いた瞬間おどろきはもちろん、何も考えられない感じでした。他にも結構リアルなお話を聞けて現実的だし他人事ではないと思いました。金田さんの活動は、被災した方一人一人の支えになるような活動をしていてとても魅力的でした。これからの生活では、小さいことでも悩みがあったら相談しやすい人に相談したり、逆に他の人から悩みがあると相談されたときは自分がしっかり聞いてあげケアをすることが大切だと改めて思いました。今後日頃から悩み相談の大切さを考えていきたいし、今ある時間を1秒1秒大切にして生きていることへの感謝を忘れないようにしたいです。」
【3年生】「今回の講話を聴いて、特に印象に残ったのは、東日本大震災を通して強く感じた「命の大切さ」です。震災では大人だけでなく、小さな子どもたちも多く命を落とし、日常が一瞬で奪われてしまいました。その話を聞いて、私は「いつ、何が起こるかわからない」という現実の中で生きているのだと改めて実感しました。今後の学校生活や社会生活を送るうえで、私は「命を大切にして生きていくこと」を強く意識していきたいと思います。今回の講話を通して、日常がどれほど突然失われる可能性があるのかを知り、一日一日を大事に過ごす必要があると感じたからです。そのために、まずは普段から危険を避ける行動を心がけたいです。スマートフォンを見ながら歩かない、交通ルールを守るなど、自分の命を守るためにできる基本的なことを徹底したいと思います。また、災害が起こったときに冷静に行動できるよう、避難経路の確認や防災意識を高めることも重要だと思いました。」